統計・確率のお勉強

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<時系列データ解析> 株価をプロット〜Pythonと株価データを使って勉強する〜

主に参考にする本

「現場ですぐ使える時系列データ分析 データサイエンティストのための基礎知識」を中心に勉強して行きたいと思う。
この本にした理由は

  • 内容がそこまで難しくない
  • Rで実行し、手を動かしながら学べるスタイル
  • 扱うデータが株価と自分の興味と合致している

の3つある。私は普段はRをほとんど使わないで言語はPython(Anaconda)、環境はJupyter notebookを使っているので、この本に載っている内容をPythonでやって行きたいと思う。

株価をプロットする

何を分析するにしても、まずはグラフを描画して見てみることはデータの特性を見るのにはいい手段だ。今回は株価データを単純に時系列プロットすることにする。

株価データを取得する

少し前だとyahoo financeやgoogle finance、あとは2017年で終わってしまったk-dbなどからデータを取ってきていたが今は現実的ではない。今だとQuandlというサイトからデータを取得するのがいいだろう。英語のサイトだがpythonから簡単なコードでデータを取得できるので使いやすい。


まずはライブラリのインポート

%matplotlib inline
import matplotlib.pyplot as plt
import quandl  #pipで別途インストールが必要
import pandas as pd

quandlがインストールされていない場合はターミナルで

>pip install quandl 

とやればインストールできる(おそらく)

株価データを取得する。今回は

の4つのデータを使うことにした。

データは次のコードで取得できる

df_quick = quandl.get('TSE/4318')  # Quick
df_hitachi = quandl.get('TSE/6501') # 日立製作所
df_takeda = quandl.get('TSE/4502')  #武田薬品工業
df_Nikkei = quandl.get('NIKKEI/INDEX')  # 日経平均株価

試しにQuickのデータを見ると

df_quick.head()
Date Open High Low Close Volume
2013-07-16 314.0 314.0 305.0 306.0 22100.0
2013-07-17 304.0 312.0 300.0 304.0 25700.0
2013-07-18 305.0 312.0 300.0 311.0 23300.0
2013-07-19 308.0 310.0 304.0 310.0 3600.0
2013-07-22 310.0 315.0 300.0 310.0 29100.0

株価をプロットする

のようになっている。今回は終値、つまり'Close'の値をプロットする。

# matplotlibの描画をかっこよく
plt.style.use('ggplot')

# 以下描画
fig = plt.figure(figsize=(18,8))
ax_quick = fig.add_subplot(221)
ax_hitachi = fig.add_subplot(222)
ax_takeda = fig.add_subplot(223)
ax_Nikkei = fig.add_subplot(224)

ax_quick.plot(df_quick.loc["2013-07-16": ,['Close']], label='Quick', color='b')
ax_hitachi.plot(df_hitachi.loc["2013-07-16": ,['Close']], label='HITACHI', color='r')
ax_takeda.plot(df_takeda.loc["2013-07-16": ,['Close']], label='Takeda', color='g')
ax_Nikkei.plot(df_Nikkei.loc["2013-07-16": ,['Close Price']], label='Nikkei', color='purple')

ax_quick.set_title('Quick')
ax_hitachi.set_title('HITACHI')
ax_takeda.set_title('TAKEDA')
ax_Nikkei.set_title('NIKKEI')

plt.show()

そしてこれが今回プロットした結果である。
f:id:doratai:20180202001816p:plain

どの銘柄も2016年の6月あたりから今に至るまで上がり続けている事が見て取れる。

ただ、縦軸のスケールが違うので、見た目の上がり方は同じでも、変動の幅は大きく違うことに注意したい。例えば、日立は2016年6月頃は400円ほどであり、2018年に入ることには900円程度になっているためその変動幅は約500円であるのに対し、武田薬品は2016年6月頃は約4000円であり、2018年に入る頃は6500円と、その幅は2500円ある。日立とは5倍の差がある。

銘柄ごとに株価の水準が異なるので、これをそのまま比較することはできない。そのためそのことを考慮した変動の割合を考える必要がある。




ただプロットしただけだけど今回はここまでにします。